手汗とは

人前に出て話しをしたり、女の子と2人っきりでいると、掌に汗をかいてしまうことがよくあります。いわゆる手汗です。だれでもある程度はかくものなのですが、通常より多く汗をかいてしまう人を医学的に手掌多汗症(しゅしょうたかんしょう)と呼んでいるようです。掌には、汗を出す汗腺が特に集中しているため、誰でも汗をかくのです。ところが、他人に指摘されたり、本人が異常に気にしてしまうと、余計に汗をかくようになってしまうのです。ひどい人になると、日常生活に支障を来すほど、汗をかく人もいるそうです。具体的には、「手を動かすと汗がしたたり落ちる、あるいは飛び散る」「手で触れると、そのものが濡れてしまう」「汗のためにものを落としやすい」などの症状があると、手掌多汗症と診断されるようです。この症状は、幼い頃から発症することもあるようですが、だいたい10〜30代で発症することが多いようです。

手汗の解消手術など

手掌多汗症や多汗症にはいくつかの手術方法があります。ボトックス治療法は、ボツリヌス菌という本来であれば人体に影響を及ぼす細菌から毒素を抽出し、精製したものを多汗の部分に注射するという治療法です。汗腺に働きかけるアセチルコリンという神経伝達物質を抑制するのが目的です。副作用は治療後に頭痛や痛みなどがある程度です。効果は約6ヶ月ほど。費用は10万円程度のようです。ただし、日本では未承認の薬剤であるため、医師に輸入してもらう必要があります。最近注目を集めているのが、内視鏡外科手術(通称、ETS手術)です。内視鏡によって、汗腺に働きかける神経の束を切断するという手術です。ただし、神経は汗腺だけに関係しているわけではないので、失敗すると取り返しがつきません。実績のある医師に施術してもらうよう注意しましょう。副作用としては、反射性発汗が考えられます。本来、発汗すべき場所が発汗しないため、別の場所が異常に汗をかくという症状です。傷が小さく負担が軽いなどのメリットもありますが、神経を切断してしまうわけですので、手術すべきかどうかよく考えるようにしましょう。

制汗クリームなど

クスリや治療は何らかの副作用をもたらします。それが西洋医学です。しかし、そうしたクスリや手術に頼らなくても、治療することも可能なようです。制汗クリームも多汗症への効果が期待できます。パウダーを含んだクリームを掌に塗ることによって、サラサラの状態に保つのです。これなら、人体への影響は限りなく少なくなりますね。料金も600円前後〜と、それほど負担にはなりません。発汗は心理的なな問題に由来していることが多いのです。ですから、自分のなかにある心理的な問題を解決すれば、多汗の問題が解決されることもあります。たとえば、森田療法はどうでしょうか。森田正馬によって創始された心理療法です。犯罪的なほど簡略化して言うと、あるがままの自分を受け入れるということを実践していくことです。つまり汗をかくというのは、私だけでなく誰でもかくことなのだ。だから、悩む必要もない。いきなりやるのは難しいから、身近なところから少しずつ始めるのがいいでしょう。詳しくは、『森田療法』(講談社新書)をご覧下さい。

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